北前船絵馬 厚田神社蔵

 

新しい道の駅から厚田の歴史・文化を発信   

 

 道の駅石狩「あいろーど厚田」は、地域の農海産物を活用した飲食サービスに加え、地域の歴史・文化情報の発信という役割を担います。
 そのために「ふるさとの風を運ぶ」というテーマで制作を続けてきた石狩市在住の人形作家・八田美津さんの作品を生かしたジオラマを制作し、展示することになりました。

 

 

 厚田の歴史といえば、鰊漁場と北前船、佐藤松太郎がキーワードとなります。
 既に、石狩市はまます郷土資料館に、鰊番屋の生活と鰊粕や身欠鰊を生産する鰊漁場を再現したジオラマを協働で制作していたので、今回はその続編を構想しました。

 

 

 

 舞台は、道の駅から5km南に位置する古潭の押琴湾。時代は、厚田の大漁業家だった佐藤松太郎が、加賀の寺谷家と北前船「長栄丸」の共同経営に乗り出した明治25年に設定しました。

 

 

 

 

 

 

 

 


← 北前ネコ 丹助 のひみつ 

 

 

 パンフレット「北前船と鰊漁場 見どころ集」に出てくるこのキャラクターが気になった方がいるのではないかと思います。ひみつを初公開します。

 モデルは、本名「タオ」通称「タンちゃん」という実在のぬいぐるみネコです。つれあい美香子が子どものころからかわいがっていて、今も我が家に住みついています。
 特徴は、頭でっかちで体全体が平べったいところです。
 実は「頭でっかちで平べったい」というのは、北前船の特徴そのものなのです。
 松前藩は、入港税をかける基準となる船の石高を調べるにあたって、一般の基準とは異なり、荷済みをしたまま測る方法を用いました。


 具体的には、帆柱と交差する「腰当船梁の幅」、甲板に見える「梁の間隔」、「側舷の深さ」を元に計算して課税しました。
 松前藩の入港税は藩の独占的利権を背景にきわめて高額でした。北前船主は税金逃れ目的で、腰当船梁を狭くし、前方を極端に幅広とし、深さを浅くした船を建造しました。そのことによって、頭でっかちで薄っぺらく、前後のそりが極端な、北前船の「どんぐり」と称される形態的特徴が生まれました。日本財団「海の総合学習」の図を見ると、そのことがよくわかります。
 この形を再現した設計図を作図するためにとても苦労しました。

 

 「頭でっかちで平べったい」という北前船の特徴を、覚えてくれる人が一人でもいたらと願い、このネコ「タンちゃん」を北前ネコに任命しました。
 「タンちゃん」という名前は船頭らしくないので、モデルになった長栄丸船頭「西野平助」から借りて、キャラクターネームを「北前ネコ丹助」と命名しました。

 着ているのはもちろん裂織のドンザです。


 

 

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