据え置き機械

BT3100 テーブルソー


↑ 変わり果てた現在の姿

 

 テーブルソーは、リョービBT3100、最初に購入した据え置き型の木工機械です。
 2006年にタマクラフトさんから購入しました。

 

↑ 懐かしい購入当時の姿

 

 当時は、ハイアマチュアの間で定評があり、WEB上で盛んに情報が紹介されていました。
 最大の長所は、軽量ということです。これまで、転勤のたびに移動し、自宅に戻ってからは、2階の普通の部屋に設置しているため、100kgを超える機械は現実的ではありません。
 不都合な部分には手を加え、様々な問題を解決してきました。

工夫点

 

① ゼロクリアランスプレートと割り刃

 ノコ歯と標準のスチール製のプレートは隙間が大きく、カットしました端材が吸い込まれて危険でした。
 堅木を必要な型に加工し、固定した上で、ノコ歯を上に上げてゼロクリアランスとしました。(写真:左がオリジナル。右がゼロクリアランス。奥に割り刃)
 また、標準の材料押さえをはずし、ノコ歯と同じ厚みの割り刃を作り、はさむようにしました。この方法によって割り刃がノコ歯の上下に対応して上下します。小さな改良ですが、キックバックの可能性が減少しました。

 このような情報がWEB上で得られることが、当時の人気の背景だったように思います。

 

② 縦切りと横切りの切り替え スライドテーブル

  スライドレールによる横切りが可能なことがBT3100の特徴でした。最初は正確な角度切りができることを喜んでいました。しかし、縦切りをするときには、スライドレールからマイターゲージをはずさなければならず、付け替えのたびに、直角出しをすることが苦痛になってきました。
 横切りならば、普通の溝(マイタースロット)にマイターゲージをつけるほうが合理的だと思いましたが、BT3100には、元々どこにも溝がありません。そんなときに、WEB上でBT3100に溝を後付けしたO・K Craftさんの改造例を見つけてマネをさせてもらいました。
 2本の溝を後付し、スライドテーブルを組み合わせて横切りをする仕様にしました。スライドテーブルをはずして、フェンスを使うことですばやく縦切りに対応できるようになりました。

③ フェンスの微調整

 

 ネジのピッチを利用して、フェンスを微調整する装置もWEB上の情報を参考に作りました。 M6・P1のネジを使うと、1回転で1mm動かすことができます。旋盤で写真のようなメモリつきのノブを作ったので、1メモリ、10分の1回転させて、0.1mmの微調整ができ、本当に便利になりました。

 

④ 横切りの進化

 横切りは、上記②のスライドテーブルを使うことで問題なくできていました。
 しかし、自宅に戻って、狭い部屋で使うには大きすぎるという問題が出てきました。北前船を作ることになって、細かな角度切りの必要も出てきたので、Incraの1000SEと組み合わせてマイターエクスプレスを導入することにして、KQLFTさんから購入しました。こうした優れた製品を国内の店から購入できるのは本当にありがたいことです。

 使い出して気になったことが1点だけありました。材を抑えるマイターストップの微調整ができないことです。
 マイターストップの位置決めがレールとフェンスの溝で規制されるしくみになっているため、1mm単位で動かすしかありません。マイターストップ側の歯をはずし、ただの板に変えることにしました。合わせて固定ネジも蝶ネジに変えて、微妙な加減ができるようになりました。後から、ここでもO・K Craftさんの改造例を参考にさせていただきました。また、横にあるネジを使って微妙な調整をすることができるようになりました。インチネジなので、1回転1ミリというわけにはいきませんが、押さえのプラスチックナットに目印を付け、微妙な加減の補助にしました。いずれM6・P1にタップで切りなおし、縦切り用フェンスと同じく1メモリ、10分の1回転させて、0.1mmの微調整ができるようにする予定です。
 この改良を加えることによって「完成」したINCRAのシステムを使った印象は素晴らしいという一言に尽きます。購入に際して、ノコ歯を定評のあるFORESTのWOODWORKERⅡにしたこともあり、ほぼ完璧といっていい加工が可能になりました。アマチュア用のしかも10年を経過したBT3100で、ここまでの性能を発揮できることは驚きです。

⑤ 台と移動用のゲタ

  BT3100の純正の脚は鉄板製で、デッドスペースになっていました。スペース有効利用のため、木製の台を作り、必要な引き出しを加えました。引き出しはボックスを入れることを前提に浅く作っています。
 自宅に戻るにあたって、狭い部屋縦切りと横切りをする際に、テーブルソー本体の向きを変更する必要が出てきました。ロック可能なキャスターを使うのが一般的な方法ですが、安定性に問題があります。普段は台が完全に固定されていて、必要なときだけ移動できるようにしたいと考え、Rocklerオリジナルの製品を使うことにしました。これは国内から購入することができなかったので、他のこまごました製品と合わせて、直接オーダーしました。

⑥ 残る課題

 製品のコンセプトをほとんど無視したような改造を行い、使い勝手に問題はない状態です。最初に説明したように、普通の住宅の2階に設置しているので、軽量であることも私の使用条件にかなっています。
 問題は、いつまで使えるかということです。実は、導入4年目に、人に貸してモーターの焼付けが起きました。その時は、タマクラフトさんが在庫していた予備モーターを購入・交換して、短期間で修理することができました。しかし、すでに本体の生産は中止されており、次に重要なトラブルが発生したときは部品を購入するためにリョービ・アメリカとメールのやり取りが必要になりそうで、長期の作業中断を余儀なくされる可能性があります。
 問題が起きる前に、次のテーブルソーを入手しておいたほうが良いとは思っていますが、今は問題がないので、なかなか踏み切れないでいます。

 

ルーターテーブルINCRAシステム+Porter-Cable 895PK

 

 INCRAの天板に同社のリフターINCRA PRL-V2を組み合わせ、位置決めはSEシステムを利用しています。集塵は下集塵をメインに、フェンスからも吸えるようにしています。

 

  リフターINCRA PRL-V2(メーカーのページにリンクしています)

 ルーター本体は、定番のPorter-Cable 895PKです。2台所有し、もう1台は、手持ちと水平テーブル用に使っています。回転数をコントロールできるところが導入の決め手でした。

 

 ビットは各種用意していますが、メインはタングステンカーバイドのスパイラルビットで、1/2inchを中心に各サイズをそろえています。

ビットのほとんどは、専門店のディグラムさんから購入しています。

 トリマーの頃にそろえた6mmビットも多数あるので、6mmコレットを用意して、利用できるようにしています。
 位置決めの INCRASEシステムは1/10mm精度の加工が可能で、いったん移動しても再現性が確保されています。
 

 この位置決め装置は、後方に広いスペースが必要となるため、テーブルの面積が一般的なルーターテーブルよりかなり広くなる短所があります。しかし、フェンスを後ろに送った状態にすると、手前に奥行き500mmのスペースが出現するので、サブの作業代として重宝しています。
 自作の台には、ルーター本体とリフターのスペースの他、引き出しを5杯作っています。
 上から1杯目は、コレットなどのパーツ、2杯目は、ルータービット、3段目は、ビスケットなど関連品を入れています。
 下部にも深めの引き出しを2杯設置し、トリマーや位置決め装置の関連部品を収納しています。

 

 

サイクロン・集塵装置・集塵ネットワーク

 

 

 サイクロンは、WOODPLANSのプランを購入し自作しました。0.6mmのサブロク板を用意し、そこに収まるようにサイズを変更しています。(→図面PDF・jww形式)

 リベットとハンダで留めています。集塵装置はオフコーポレーションの集じん機 KERV 1HP DC-90R2という独立型を使っていしたが、場所の制約を考え、3ミクロンのフィルタはそのまま残し、ダストバックをはずして板でふたをして、ロフト上に横向きにセットしました。

  集塵の対象になる機械は数多いのですが、配管は2系統にしました。テーブルソーとルーターテーブルはシャッターを通して常時接続し、他は、つなぎ替えで対応することにしました。

シャッターは、既成品は目詰まりを避けることができないため、アクリル板を利用して自作しています。

 つなぎ替え用のホースは伸縮タイプとし、ROCKLERの継ぎ手を利用してスムーズな交換を可能としています。
 多くの機械を移動させて稼動させることを前提としているので、狭い工房ではこのシステムが現実的だったと考えています。
 また、可変式の硬式ホースが余っていたので、ロフトの梁に固定し、集塵が難しい角のみとボール盤、ベルトサンダーや、作業台上での加工に対応できるようにしています。

 

 

↓ このように自作しました。

 

 

小型掃除機

  ごく普通の掃除機が余ったいたので、どこかで使おうと思っていました。そんなときに ROCKLERのカタログで、引っ張れば5mまで伸びて、手持ち機械の各サイズの集塵口に対応するホースが詳しく紹介されていたので入手し、掃除機につなぎました。引っ張れば部屋の端まで届くことがわかったため、掃除機を作業台の下に固定し、操作しやすい場所にスイッチをつけて利用しやすくしました。また、口を固定できるアダプターも購入し、作業台上での手加工の際に使用できるようにしています。サイクロンの硬質ホースと使い分けることで、より効率的な集塵ができるようになりました。

 

 水平ルーター Porter-Cable 895PK

 

 リフターを購入したので、INCRAのアルミアダプターが余っていました。雑誌のバックナンバーからタマクラフト芝地さんのアイデアを参考に水平ルーターテーブルを自作しました。単体で購入すると結構な金額になるアルミアダプターとタングステンカーバイド・スパイラルビットの威力は絶大で、ホゾ作りが驚くほど正確に簡単にできるようになりました。テーブルの設定で、角度のあるホゾ組にも対応しています。

 

角ノミ DELTA 14-651

 

 和風の四角いホゾ穴を開けるためには必要不可欠な道具です。特に、番屋模型のように、ホゾ穴を基本とした建築模型では最重要工具のひとつです。1/4inch(6.4mm)の角ノミが最小となりますが、ぎりぎりで10mmの柱に対応できます。
 材の固定は、BESSEYの横押しトグルクランプを加工して取り付け利用しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボール盤

 

 マキタの普通のボール盤です。木工に適したテーブルをMDFで自作し、Tスロットを使い木工用の押さえができるように加工しています。フェンスはできるだけ懐が確保できるように、アルミのアングルを利用しています。ここでも雑誌バックナンバーからタマクラフト芝地さんのアイデアを参考にさせていただいています。
 ビットは、壁にセットできるように台を固定しています。今まで多種、多サイズのビットを探したり片づけたりするのが大変でしたが、この問題は完ぺきに解決しました。

 

 

 

 

 

 

バンドソー REXON BS-10K2

 

 安い割りにちゃんと使えるという定評がある機種です。ドリフトに対応するベースを工夫して自作しているため、薄板の挽き割りが容易になりました。150mm程度までの幅の薄板を作ることが多いので重宝しています。これ以上の幅を割る機会はあまり考えられません。

 最初はブレードで苦労しましたが、オフコーポレーションさんのシャークブレードを使いだしてからは、切れ味も耐久性も満足できるy王になりました。

 この機械も軽量というかけがえのない長所があるため、しばらくこのまま使うことになると思います。

 

 

 

 

 

ドラムサンダー KERV DR-400

 

 オフコーポレーションのKERVブランドのドラムサンダーです。非常に重く大きな工具です。普段は、棚の下段に収納して必要に応じて引き出して使います。意外と高さがあり、キャスターをつけることに制約があったので、ディグラムさんから「スリックストリップ」というつるつる滑るテープを購入し、下面に貼り付けました。滑らかに滑り出てくれています。

 このドラムサンダーは、建築模型の素材作りに不可欠な存在です。建物の柱は割れや欠けを避けるため、アメリカンチェリーを使うことが多いのですが、その角材は当然市販されておらず、自作するしかありません。ヒノキを使う場合も市販サイズ以外も作ることが可能で、しかも、安価に素材を用意できるので効果的です。このドラムサンダーを購入したから、旧白鳥番屋を製作することができたといっていいくらい重要な機械です。

 北前船制作でも、船梁など、多様な寸法の部材作りに活躍しています。

 

ベルトサンダー リョービ BDS-1000

 

     ↑ 元の集塵装置付き             ↑ 現在の集塵方法

 ベルトサンダーとディスクサンダーが備わったリョービのサンダーです。

 模型作りで多用しています。細かな粉塵が出るので、集塵に気をつかう必要があります。以前は、上と下に集塵装置を取り付けて、ほぼすべて吸い取っていましたが、せまい工房に引っ越した際にやむなく外してしまいました。

 現在上は、可変式の硬質ダクトホースを近づけ、下は掃除機と伸縮ホースで吸い取っています。これで、結果的にはほぼすべての粉塵を吸い取ることができ、周辺に粉塵が飛散することはありません。

 

木工旋盤 VERIOK 1218VS

 

  オフコーポレーションの木工旋盤です。これまでも長物を引くことがあったので、オプションの延長ベースを取り付けています。また、ノバのチャックを組み合わせています。
 独自の作品を作る機会はないのですが、弁慶号を作るときに多用しました。曲線を生かすことで作品に楽しい雰囲気を加えることができます。最近では鰊粕の俵のベースを大量に作りました。
 これまで、本格的な台をつけていましたが、取り外してしまい、新しい工房ではすみっこにひっそりと立てかけいます。使うときだけ作業台に載せています。

 

 

 

 

 

糸鋸 日立FCW40SA

 

 

 電動糸鋸は、図工の時間に小学校3年生から取り扱う安全で使いやすい道具です。過去に一般的なバネ式を所有していて、それなりに使っていましたが、組木工房さんのホームページを見て、奥の深さに驚き、推奨されている糸鋸歯を購入し、本体もカム式の日立FCW40SAにリプレイスしました。

 今までの糸鋸は何だったのだろうというくらい、使い勝手がすぐれています。

 

 

 

 

 

自動かんな盤 DELTA 22-580J

 
 一世を風靡したDELTA 22-580J です。販売は終了しましたが、替え刃を持っているので、まだ大丈夫でしょう。調整を繰り返して、鼻落ちは実用上問題ないレベルに抑えることができています。これも軽量なことが決め手でリプレイスする予定はありません。
 普段は、棚の下にしまっておき、必要に応じて引っ張り出して使用します。
 所有する工具の中で最も音が大きいので心配していましたが、実際に稼動させるとほとんど気にならないと家族にいわれ安心しました。周波数が低いのが良かったようです。
 狭い部屋の中では、粗材の下加工は難しいので、出番は少なくなると思います。


手押しカンナ盤 DELTA JT160

 

 DELTA JT160です。軽量なのに、ちゃんと使える機械です。ただ、幅広の板材の平面出しに使うには幅が足りないので、よその機械を借りていました。これからは粗材の下加工は外注することにするので、出番はなくなるだろうと思います。

 

 

 

曲げ木用蒸篭(せいろ)

   左上の写真は、北海道開拓の村にある車橇屋さんの馬橇を作るための曲木用蒸篭(蒸篭)です。下から、薪を燃やすストーブ、釜、蒸す木を入れる箱が組み合わされています。

 その他の三枚の写真は、自作の蒸篭です。白鳥番屋ジオラマで、保津船を作る際に作りました。

ストーブに上がるのが、カセットガスコンロ、鍋はリベット止めでつなぎの部分を作り、本体の箱につなぎます。1mの材料が入るように作っています。

 

ベンディングアイロン オフコ

 オフコーポレーションさんから購入しました。同社の説明では「ギターの胴部など、楽器作りに用いられるというベンディングアイロン。 ホットパイプとも呼ばれています。 このベンディングアイロンのうれしさは、型や大掛かりなスチームボックス、固定治具などがなくても、手軽に曲木細工が楽しめることとあります」

 その通りではありますが、ヒーター出力が200wと小さいので、厚みのある材木を曲げるには力不足な気がします。