新しい工房

 

コンセプト

 

・精密な木工作品づくりが可能な工房
・これまで整備してきた木工機械を6畳間に機能的に配置
・安全対策、防音と集塵の徹底

 

 

これまでの作業場

 

 30年前に最初に木工を始めてからしばらくの間は、勤務している中学校の木工機械を使わせてもらっていました。小学校に移ってから、テーブルソーをはじめ、自分で木工機械を購入するようになりましたが、機械の置き場には(職権を濫用して?)空き教室を使っていたので、苦労したことがありませんでした。


 

新工房の条件

 

 今回、定年で16年ぶりに自宅に戻るに当たり、増殖してしまった機械をどうするかが大問題となりました。自然豊かな環境にログハウスを建てて工房を開くことが夢でしたが、実際にはそんな贅沢をするわけにいかず、自宅で書斎として使っていた部屋を作り付け本棚をはずし工房に転用することにしました。幸い我が家は、北海道では頑丈なことで定評があるハウスメーカー で立てており、この部屋は、本の重さに配慮して床を補強済みでした。さらに、窓が「五重」(複層ガラス2枚+外ガラス)で、防音性高いことも好条件でした。


工房作り・実際の作業   防音工事他


 2月ごろから休日を利用して作業を進めました。飾りでしかなかった社会科学書と今後開くことがないであろう教育書をすべて処分し、残す本を厳選して最小限に抑え、クローゼットルームに本棚を新たに作りつけ、本を移動しました。
 もともと作りつけてあった本棚はすべてはずし、高さを2400mmから2000mmにカットし、車庫に移動して、新たな役割を与えました。
 本棚をはずして、空になった部屋は、自分で防音工事を行いました。床と壁に防音材と吸音材を貼り、その上に合板を張りました。壁は有孔ボードではない普通の合板です。吊り下げる工具に応じた自由が利くことを優先しました。また、壁の貫までねじを通せば相当な重量に耐えることができるので、ねじが利く場所をうまく活用しています。

 


 

 また、床から2000mmの場所が下端になるようにツーバイ材を組み、ロフト的に活用しています。このツーバイは、集塵ネットワークのホースやパイプを支える役割も担っています。
 電動工具の配置で工夫したことは、テーブルソーとルーターテーブルを移動できるようにしたことです。テーブルソーは横切りで使う場合には定位置で問題ないのですが、6尺物の長材を縦切りすることは困難です。そうした場合には、3600mmある部屋の長手斜め方向にノコ刃が沿うように移動して加工できるようにしています。ルーターテーブルも同様に定位置から直角に移動できるようにしています。

 こうした移動はキャスターを利用することが一般的ですが、作業中に機械を安定させることが精密加工のポイントなので、それができる工夫をしています。それを可能にしているのが、個人輸入したROCKLERのワークベンチキャスターキット です。