質問コーナー

 

どうやって作ったの? 保津船(鰊船) 角胴

  ニシン漁に使われた船の種類です。
 明治期に主に使われていた三半船(サンバセン)の舳先部分が短縮された特徴的な形態になっています。
 枠船、起し船、汲み船などの呼び名は、建て網漁における役割によるもので、どれも保津船です。一般に新造時は枠船として使われ、年数を経て起し舟、さらに汲み船に転用されていきました。

 

   ↑ 浜益の保津船(郷土資料館横)      ↑ 郷土資料館に残るこの船の写真

 浜益には、郷土資料館横に、実際に使われた船が残されているのですが、青いトタンを貼りまわして保管しています。浜益時代に一度空けてみようかという話がありましたが、結局実現しませんでした。
 浜益や増毛・留萌など石狩湾北部の船はかなり大型だといわれています。トタンに覆われた船も全長が16mあり、他の地方とは明らかに違う特徴を持っています。

 これに共通する特徴を持つ船は、増毛の国稀酒造のイベント倉庫と留萌の佐賀番屋の船蔵に保管されています。

 

   ↑ 国稀酒造の保津船            ↑ 佐賀番屋の保津船

 国稀の船は、達磨接(ダルマハギ)という、断面が滑らかな特異な特色を持っています。写真でみる浜益の船は、一般的な造りなので、直接の参考にはなりません。
 佐賀番屋の船は、大小多数残されています。佐賀番屋の収蔵物は詳細な報告書に図面が残されていますので、それを参考にすることができます。


 また、多数の写真を撮影していますので、それも参考になります。

 この中から、典型的な保津船の特色を持つ船の図面を必要な寸法に拡大し、断面図も割り出して型を作りました。

 
 航と水押、戸立を別に作り、この型に当てはめて、加熱して曲げた板を組み合わせて船体の基本を作ります。
 船体後部には飾り板があり、見せ場となります。浜益郷土資料館に実物が残る亀の彫刻を施し、着色しています。

 

角胴

 

 鰊粕を絞る圧搾器です。各地の資料館、博物館に実物が残っています。浜益にも状態のいいものが残っています。
 材質は楢で、通しホゾ楔留めで、頑丈に作られています。模型もその通りの材と構造で作りました。てこの部分も実物を基に、再現しています。