あいかぜ工房にようこそ   代表 石黒隆一

 あいかぜ工房は、木工と教育、地域をテーマに活動してきた石黒隆一が代表を務め、平成28年5月にスタートした物づくり集団です。
 「あいかぜ」とは、日本海沿岸に吹くさわやかな北寄りの海風です。私たちが居住し活動拠点とする石狩・厚田・浜益では、北前船時代のノボリの順風、海から幸せを運ぶ好ましい風として親しまれてきました。

 私たちは、人形作家である八田美津さんをパートナーとして、ふるさとである石狩・厚田・浜益の伝統や生活、情景などをモチーフとした作品を手がけてきました。代表作は、石狩市はまます郷土資料館に展示している旧白鳥番屋と、鰊の沖揚げから製品作りまでを表現したジオラマです。

 現地調査、資料調査、聞き取りなど徹底した調査にもとづき、可能な限り情景を再現できる工法を用いて、「博物館クオリティ」を合言葉に精密な作品作りを心がけています。詳細については作品解説をごらんください。

 

 

 

「浜益鰊場物語」

右から

八田美津さん

石黒隆一

石黒美香子

2016/01/21

札幌市地下歩行空間で

 

 

 このような作品の傾向は、石黒隆一のこれまでの経験から生まれてきました。大学で地域社会学を専攻し、小学校と中学校で社会科教員、その後管理職として北海道石狩管内で勤務する中で、地域の歴史や文化資産を教材として活用することを目指してきました。その中で、趣味としてきた木工技術を生かした作品群が生まれてきました。


 

「王子製紙山線鉄道」

千歳私立緑小学校

2007年

50周年記念事業として校区で運行された汽車を制作。1年生全員が座れるベンチでもある。

 

 この方向が決定的になったのは、校長として石狩市立浜益小学校に勤務した際に、浜益在住の人形作家八田美津さんと出会い、コラボレーションで作品作りに取り組んでからです。浜益の情景を再現した作品は、教材としての役割を果たし、子どもたちの郷土愛を育てる上で重要な役割を果たしました。

 

 

「浜益小学校旧教室」

 

石狩市立浜益小学校

2011年

姉妹都市カナダキャンベルリバー市の学校との交流に活用するために制作した。

 

 



 浜益では、地域全体の力を活用した沖揚げ音頭の再構成に取り組む機会を与えていただき、成果を残すことができました。その際に、当時の鰊漁と加工の流れを子どもたちに伝えるための教材として製作したのが、上記の旧白鳥番屋と沖揚げから製品作りまでのジオラマです。

 

(浜益小学校の子どもたちの感想はこちらからご覧ください)
 今後も、郷土の歴史を調べるとともに、その成果を具体的な作品に結実させ、多くの方々に伝える活動に取り組みたいと考えています。現在、興味深いプロジェクトにかかわるチャンスをいただいておりますので、これまで活動させていただいてきたふるさと石狩・厚田・浜益への感謝の気持ちを大切に、ものづくりを通して地域貢献に勤めていく予定です。多くの皆様からのご指導・ご助言をお願いいたします。 (2016/0515)